国：インド　州：ハリヤーナー州　県：ローフタク県

 

緯度：28.97767 N　　経度：76.47942 E

　　この遺跡は、道路建設による土取でその上半部分が舴平され、発掘調査前に地表面に遺構が露出している状態であった。

　発掘調査の結果、大小さまざまな土坑群と土器焼成窯が検出された。大形土坑群の一部を竪穴住居に推定する考えもある。土器焼成窯は昇焔式で、焚口と燃焼室に分かれ、燃焼室には焼成室を支えたと推定される煉瓦が設置されている。

　出土遺物の大半は土器であったが、その特徴はファルマーナー遺跡で出土したインダス文明期のソーティ＝シースワール式土器よりも古い特徴を示しており、先インダス文明期にさかのぼる可能性が高い。ビッラーナー遺跡やクナール遺跡で出土している「ハークラー式土器」に類似する土器群である。