釈迦生誕の地ルンビニーには、マーヤーデーヴィー堂や釈迦が誕生直後に沐浴した池、アショーカ王柱、僧院跡などが残ります。

釈迦が苦行の末に魔衆たちの誘惑を退けて悟りを開いたボード・ガヤーには大菩提寺（マハーボディー寺）や金剛座などの聖跡があり、現在も多くの仏教徒の巡礼の地となっています。

帝釈天と梵天の要請を受けて、釈迦がはじめて説法を行なったサールナートの地には、大ストゥーパや寺院・僧院跡など、数多くの遺構が残されています。

涅槃の地クシーナガラには、涅槃堂や仏塔が残されています。

リッチャヴィ族の都ヴァイシャーリーには、釈迦の舎利を祀ったと推定されるストゥーパや都市遺跡、アショーカ王柱などが残っています。

釈迦が活動の拠点としたラージャグリハに推定されるラージギルには、マガダ国の都市遺跡の遺構が残されています。

釈迦が25度の雨季を過ごしたといわれるジェータヴァナは「平家物語」で有名な祇園精舎にあたります。現在はサヘート遺跡という名前で知られています。

玄奘も学んだナーランダーには煉瓦造りの大規模な僧院跡が残されています。インドにおける最後の仏教の中心地の隆盛が偲ばれます。